今日では,われわれは,毎日膨大な情報にさらされるようになり,“情報爆発時代”ともいわれるようになっています。このような情報をうまく管理しようという技術がデータベースです。
データベースは,データ(情報)とベース(基地)を一緒にしたものです。まさに電子化された情報を集積する基地の役割を果たすものがデータベースというわけで,情報化された現代社会においては,必要不可欠な存在になっています。
本書の初版が発行されてから10年以上が経過しました。幸いにも広く受け入れていただき,版を重ねることができたことは感謝にたえません。
今回の改訂ではMySQLの後継であるMariaDBが今後の教育現場で主流になることを踏まえ,付録を更新することとしました。特に「C. MariaDB実習」を新たに設けることにより,6,7章のSQLの内容について実際にMariaDBを用いて行えるように工夫しました。そして,演習問題解答や講義資料などをWebに掲載しているので,そちらもぜひ活用していただきたいと思います。
なお,オンライン授業で使用した動画も公開しました。動画の概要欄には,つぎの動画のURLを記載しましたので,たどっていただけるとすべての動画をご覧いただけます。
最初の動画のURL: ← データベースの基礎の動画はこちら
1. データベース
2. データモデル
3. 関係代数
4. データベース設計
5. リレーションの正規化
6. 関係データベース言語SQL(その1)
7. 関係データベース言語SQL(その2)
8. データの検索機構
9. トランザクション管理
10. 障害回復
11. 分散データベース
12. 応用技術と将来動向