データベースの基礎

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データベースは,今日の情報化された現代社会の膨大な情報を蓄積・管理して,利用者の要求に応じたデータを迅速に提供するシステムです。1990年代以降には,WindowsというOSが日本でも一般化し,Linuxという無料のOSも登場し,一般の人も個人のPCを持ち,WWWやEmailが本格的に使われるようになりました。したがって,皆さん方の多くは小さいころからインターネットを通じて多くの情報を手に入れてきたと思います。

今日では,われわれは,毎日膨大な情報にさらされるようになり,“情報爆発時代”ともいわれるようになっています。このような情報をうまく管理しようという技術がデータベースです。

データベースは,データ(情報)とベース(基地)を一緒にしたものです。まさに電子化された情報を集積する基地の役割を果たすものがデータベースというわけで,情報化された現代社会においては,必要不可欠な存在になっています。

本書の初版が発行されてから10年以上が経過しました。幸いにも広く受け入れていただき,版を重ねることができたことは感謝にたえません。

今回の改訂ではMySQLの後継であるMariaDBが今後の教育現場で主流になることを踏まえ,付録を更新することとしました。特に「C. MariaDB実習」を新たに設けることにより,6,7章のSQLの内容について実際にMariaDBを用いて行えるように工夫しました。そして,演習問題解答や講義資料などをWebに掲載しているので,そちらもぜひ活用していただきたいと思います。

なお,オンライン授業で使用した動画も公開しました。動画の概要欄には,つぎの動画のURLを記載しましたので,たどっていただけるとすべての動画をご覧いただけます。

最初の動画のURL: ← データベースの基礎の動画はこちら

1. データベース

2. データモデル

3. 関係代数

4. データベース設計

5. リレーションの正規化

6. 関係データベース言語SQL(その1)

7. 関係データベース言語SQL(その2)

8. データの検索機構

9. トランザクション管理

10. 障害回復

11. 分散データベース

12. 応用技術と将来動向