見守りシステム(XBee利用)

ICTの利用による高齢者見守りシステム ← 論文のページ

我が国における65歳以上の高齢者は,2016年6月現在で約1,221万世帯であり,そのうち単独世帯は約595万世帯であり,毎年約20万世帯ずつ増加している 。

このため,少子高齢化や核家族化が進む我が国において,地域に居住する一人暮らし高齢者などの孤独死が深刻な問題となっている。少子化,過疎化,核家族化が進んでいる現在社会において,高齢の独居老人の見守りは,家族にとっても地域社会にとっても重要なことである。

本研究では見守り対象世帯への導入が容易であるように,経済的にも精度的にも長期の実運用に耐える高齢者見守りシステムの開発を目指している。 本システムの特徴を以下に示す。

  • ( 1) 提案システムは,複数の部屋に据え置く「センサノード」から無線ネットワークを介して 「見守り装置」に計測データを収集・保存し,その状況を家族や行政の関係者にメール送信するシステムである。
  • ( 2) メール送信のタイミングは,メールを受信する家族が朝7:00と夕方18:00のように自由に指定できる。 また,同時に複数人への送信も可能である。
  • ( 3) 「見守り装置」にはデータベースシステムを導入しており,時刻付きのデータ (人感センサの動作回数,温度,明るさ)が保存されている。
  • ( 4) 「見守り装置」には,後述の異常値検知アルゴリズ ムを搭載しており,異常値検知時にもメールを送信 することが可能である。
  • ( 5) 低コスト化のために,「センサノード」は自作し,「見守り装置」には Raspberry piを用い,無線ネットワークには XBee モジュールを用いている。
  • 開発したシステムを高齢者単独世帯に設置し,3カ月のフィールドテストを実施した。その結果,提案システムの有効性が確認できた。

    My test image

    BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA